大気のNO2について勉強会がありました!

H27年7月17日(金)  pm2:30~ 21会議室にて

つくば総研より山村陽子 氏をお招きして、
大気の二酸化窒素(NO2)についてお話を伺いました。

① 二酸化窒素ってなに?

空気の78%をしめる窒素が高温で燃焼し、酸素と
化合して発生する毒性のあるガス。
高濃度では褐色で刺激臭のある気体ですが、低濃度では
目に見えず臭いもしないため、空気が二酸化窒素に汚染さ
れていても気付きにくい。

② 発生源は?

火力発電所、工場のボイラー、車、飛行機、貨物船、発電機、
石油ストーブ、ガスコンロ等

③ 私たちの健康と自然界に与える影響と環境基準

・光化学スモックー窒素酸化物と太陽光が反応して光化学オキシダント
を発生させ、空に白くもやのかかった状態をいう。
この気体を吸い続けることで、咳、痰、喘息、鼻炎
などの症状があらわれる。

・酸性雨ー 窒素化合物は二酸化硫黄などとともに大気中で反応してPH5.6以下の酸性雨を降らせます。
それにより湖沼などの酸性化、樹木の葉や芽などが 黄変・喪失・枯れ死することもある。さらに濃度が高くなればコンクリートも溶かすので建物の劣化を促進する。

・地球温暖化ー  大気中の二酸化炭素の濃度が上がり、熱の吸収が増えすぎて地球温暖化が進行する。海面上昇、異常気象などを起こす。

◎ 二酸化窒素の基準値は1978年より「0.04ppm~0.06ppmの間またはそれ以下」となる。

④ 測定器の開発

二酸化窒素による汚染が全国に広がっていき、健康への深刻な影響が出始め、人々の意識が環境に向けられるようになり、様々な汚染の実態が明らかになりつつあります。
始め、汚染物質を測定するには高度な測定装置と専門的技術が必要でしたが、取扱いが容易で誰もが測れる測定器が開発された。

⑤ 私たちが使うユニメーターと補集管について (測り方)

1  まず、試薬付きろ紙が入った補集管を測定する場所に貼り付ける。
2  24時間後に回収し、底のゴムキャップをしっかりはめる。
・ 光線の当たらない涼しいところで保管。
・ 一つ一つ密封することが大切!常温でよい。(ジップ付き袋に入れる)
・ 24時間どうしても測れないときは12時間でもよい。
3  回収した二酸化窒素濃度をはかる。
・ ユニメーターの校正をする。
・ 補集管を架台に並べザルツマン試薬を5ml入れる。
・ 10~15分置いた後、ねじぶたを閉めゆるやかに撹拌して、均一に
混ざるようにする。(ポイント)
・ 充分発色したらユニメーターのスポイトで吸い上げ表示値を記録。
・ 一回測定ごとにスポイト内をきれいにして次を測る。
・ 全部測り終えたら、スポイト内部(ガラス製)や他の器具も蒸留水で
良く洗い、良く乾かして収納。
スポイト内部には水垢が溜まるのでよく洗うと良い。(消毒用アルコール
で三回位)
・ 使用済みザルツマン試薬は、乾かして燃えるごみとして処理できる。

★その時その時により風、雨他により値は変わってくる。
ザルツマン試薬を入れ、冬でも15分以上完全に混ぜてみると、2日目になっても値が変わらない。3日、4日になると薄くなる。これらは時間ではなく気温との関係。空気は雨だときれいになり、冬だとどよむ。
★室内汚染もばかにならない。古い暖房器具で換気をしていない学校の校舎教室が改善されていない。
石油ストーブ、ガスストーブ、まきストーブが多く発生する。新しい暖房器具はno2は出てこない。換気しているかが問題、空気清浄器も有効。
★自然の浄化作用を超える大気や水の汚染をなくし、環境をよくしていくには、詳しい環境調査をおこない、数値化分析し対策をたてて実践していくことが重要、測り続けていくことに意義がある。

など、短い時間のなかで中身の濃いお話を伺うことができました。
もう少し時間があったら、もっと多くのことを聞けたのにと残念でした。